続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

グラウンド・ブダペスト・ホテル


『彼は見事に幻想を維持してみせたよ』(ゼロ)

これぞ映画。

物語は小説として語られる。しかし、それはかつて著者がホテルのオーナー・ゼロ聞いた物語であった。師であるグスタブ、妻アガサ、そして若き日の自分自身のことを彼は語る。

美しいホテルのセット。個性豊かなキャラクター。程よい特殊効果。ファンタジーとリアリティが絶妙なバランスで交錯する。

映画館で観ておけばよかった。うちの近所では上演している映画館が無かったのだ。実に、実に悔やまれる。リバイバル上映とかしないかしらん。