続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

少年 ビートたけし

少年 (新潮文庫)

少年 (新潮文庫)



ーーー兄たゃんも勝ちたいんだ(マモル)

ビートたけしの短編小説。おそらくは本著者自身の思い出に彩られた、少年の冒険が描かれる。

小さな自由のなかで、必死に動き回り、そしてその枠を越えようとし続けた少年時代。こんな経験をした『少年』は、きっと今も『少年』であり続けるのだろう。

ところで、あとがきでビートたけしは女は男とは別の生き物だと語る。かつて少年だったぼくはこの小説をすんなり受け入れられた。かつての少女はこの小説をどう受け取るのだろうか?