続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

図書館の神様 瀬尾まいこ

図書館の神様 (ちくま文庫)

図書館の神様 (ちくま文庫)

 

「毎日、文学は僕の五感を刺激しまくった」(垣内くん)

 

とても淡々と語られる青春のお話。

主人公の女教師は実に人間臭いが、どうにもこうにも「ダメなヤツ」である。成り行きで文学部の顧問となり、たった一人の部員、垣内くんにであう。文学を愛する垣内くんのに影響され、女教師は少しずつかわっていく。垣内くんを理解するにつれて、彼女もちょっとずつ成長していく。出会いが人を大きく変える、そんな瞬間を描いた作品だった。

 

ただ、垣内くんのような高校生はどうもリアリティがなくて、ちょっと個人的には引っかかるかも。