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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

われ敗れたり 米長邦雄

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る

『勝ちに行った一手だ』(初手6二玉をみて、久米宏)

米長邦雄永世棋聖が、2012年に行われた電王戦を語る。ぼくも午前中まではこの電王戦を仕事の合間に観戦を続けていたが、午後からは仕事でみれなかった。そして初手6二玉を見て、『なんだこりゃ?』と思ったことだけ覚えている。しかし、ぼくは大した腕もなく、『きっとプロならではの策略があるんだろうな』ぐらいに考えていた。その後ネットのニュースで、米長棋聖敗北をみても『ついにそういう時代か〜。まぁ、いつかはそうなるんだもんな〜』ぐらいに思っていた。

しかし、本書を読み、対人と対機械の違いを知る。それにむけて米長棋聖の心意気、徹底した本気の勝負の姿勢。考え抜かれた初手。あぁ、初見でここまでとはいわないまでも、もう少し深く感じ入れなかったことが残念だ。
初手6二玉は、決死の思い手間繰り出された勝負手であった。その米長棋聖の勇気に拍手を送ることしかできない。
加えて、本書の端々にエンターテイナーとしての米長棋聖を感じた。やはり永世棋聖をとるだけあって、とんでもない心の強さの持ち主なのだ。