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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

大金塊 江戸川乱歩

大金塊―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

大金塊―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

『そのことを、運命と戦うっていうんだよ。戦わないで、まけてしまっちゃ、だめなんだよ。』(小林少年)

江戸川乱歩推理小説。子供向けにもかかわらず、ただよう空気は実にグロテスクだ。名探偵明智小五郎の冴え渡る推理!その助手の小林少年の手に汗握る大冒険!それだけなら、ありがちな小説なのだろう。どことなくただよう正体不明の恐怖感、わかるようでわからない敵の正体。いかにも曰くありげな島など、文字にならないところに独特のグロテスクが溢れている。

しかし、小林少年はよくできた子だなぁ。上のセリフの「そのこと」を何か知りたいヒトは是非読んでほしい。