続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

理解=分解+再構築

ものごとを理解するには分解と再構築が大切だと思うメモ。

世界中にあふれる情報はいつも互いに関連しあっている…と思う。カラフルな編み物みたいなもので、ぱっと見ただけだと一本のカラフルな糸(情報)でできているのか、それともいろんな色の糸を合わせてつくっているのかよくわからない。

理解の第一歩は編み物の材料を知ることだ。「何本の」「どんな色の」糸がそこにあるのかを知る必要がある。分解するわけだ。編み物なら網目をほぐせばよいが、情報の場合はそう簡単にはいかない。ひとつひとつ取り出したい糸とは違う糸を取り除いていかないといけない。条件を固定したり、作用を阻害したりして取り除きたい糸を動けなくしてやる。目的の糸を引っ張って、一緒に動いてしまう糸があれば取り除く。なんどもそれを繰り返しているうちに目的の糸だけが動くようになる。こうして初めて目的の糸を抜き取ることができる。

で、これを何回も繰り返して全ての糸をバラバラにする。これでやっと糸(断片化された情報)を知ることができたわけだが、最終目的はあくまで編み物全体を理解することなのでここで満足してはいけない。

今度は糸を編みあわせていく。バラした情報を再構築して全体像を見出していく。一つ一つの糸の位置を、情報のもつ意味を位置付けていく。ここまでやると本当の意味で理解ができる…と思う。

情報の断片を得る「分解」と全体像を捉える「再構築」。方向性としては真逆なんだけれど、両方の形で情報を扱うようにしないといけない。分解だけでは断片だけで意味が分からない。再構築だけではおおざっぱすぎて深みに欠ける。このあたりに気をつけて、頭をうごかしていきたいと思う。