続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

理論と実践

研究をする上で理論と実践の扱いかたが大切だと思ったのでメモ。

研究には「理論」と「実践」の2つが存在する。2つが揃って初めて研究は進む。実践は理論に基づいて行われるし、理論は実践によって補強されるからだ。

どちらが欠けても研究は不完全になる。だから理論と実践の扱い方には常に気をつけなくてはならない。一番大切なのは、常に理論が実践に先行し続ける、ということだ。

実践が理論に追いつくということはほとんど研究の終了を意味する。先行する理論がないのだから、理論に基づいた実践は当然できない。理論は頭の中のことだから現実のことではない。だから実践を行わなければ傍から見れば何もしていないのと同じだ。研究は進むことに価値がある。進まない研究は否が応でも淘汰される。

そんなわけで「実験結果がでた」ということは理論が補強されて嬉しい瞬間であると同時に、実践が理論に一歩迫ったという恐ろしい瞬間でもある。喜ぶことも大切だが、考えることをやめてはいけない。