続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

Wish you were here [Pink Floyd]

Wish You Were Here

Wish You Were Here

プログレッシブロックの代名詞ともいえるPink Floyd。彼らの音楽にある独特の浮遊感がぼくは大好きだ。空をだたようような気持ちよさと、支えを失って感じる恐怖とが実に複雑に融け合っている。

最近やばいのは1975年のアルバム「Wish you were here」。

「you」とは麻薬に精神を病みバンドを辞めていった元リーダーのシド・バレットのことを指すらしい。
楽曲の中心をなすのは最初と最後に演奏される「Shine on your crazy diamond」。シド・バレットの輝きを狂ったダイアモンドに例える。その狂気に対するロジャー・ウォーターズの答えがこのアルバムを通して表現される。うまくいえないが、それは一言でいうなら「愛」なのだろう。Pink Floydの浮遊感はそのままに、透き通るようなギターがとてもさわやかで心地いい余韻が残る。狂気に対する恐怖を愛で克服する、そんな曲だとぼくは思う。