続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

頭が固くなる

 「頭が固くなる」ってよくおっちゃん達がいうけれど実際のところどうなんだろう。ちょっと考えてみると実際そんなに悪いことではないのではないか。「頭が固い」とはどういうことかというと、つまり「物事を1つの見方でしか考えられない」ということなんでしょう。だけどそれは裏を返せば「迷わない」ということなのではないのかと思うんですよね。どんな単純なことにも見方は様々あって、いろんなとらえかたがあるんだけど、正解に近いルートは限られている。できるだけ正解に近いルートを選びたいんだけど、若い人は経験がないからうまく選べない。結果的に色々試行錯誤するので、はたから見ると「柔らかい頭」のように見える。逆に年をとると、過去の経験に照らし合わせてサクサク答えにわりとすんなり正解に近いルートを選べてしまう。ただ、型にはまってしまうので意外な抜け道に気づくことができない。これが「固い頭」の正体だと思うんですよね。

 この「型にはまってしまう」というのがたぶん曲者なんですよね。一見すると悪いことのようだけれど、これ自体見方を変えれば「型を確立してる」ってことですもんね。これは経験を積まないとできない貴重なことであって、むしろ成長であると喜ぶべきことなのかも。結局、「固い頭」も「柔らかい頭」もどっちも大切で、ものを考えるときには2通りの頭の使い方があるってことが大事なんだと思いました。