続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

立川談志さん

立川談志さんの落語が好きです。

他にもいろんな落語家さんがいるけれど、なにかこう特別”惹きつけられる”感じが談志さんにはあるなぁ・・・と。
では何に惹きつけられるのかと考えてみたところ、おそらくそれは談志さんからただよう”日陰者のオーラ”じゃないかと思います。本人もなにかの番組で、「噺家はただしゃべくって金をもらえる仕事・・・まともな仕事じゃないし、まともなやつにはできない」みたいなことをおっしゃってたような気がします。(うろおぼえです。まちがってたらごめんなさい)


ただ厳密には”惹きつけられる”はちょっとニュアンスが違っていて、”引きずり込まれる”というのが正しいのかもしれません。


僕のイメージとして談志さんは「好き勝手生きている」「ちょっと悪い話をする」「嘘かほんとか分からない話をする」「聞いてはいけないようなタブーに触れる」というようなところがあります。
こういう「ちょっと誰かに聞かれたらまずいんじゃないの?」みたいな話を聞くことで、聞き手は内緒話を聞かされているような感覚になります。内緒話は他人に聞かれてはならない。すなわち、周りに聞かれないところ=日陰へ”引きずり込まれる”。
日陰は「狭い空間」であるほうがよいため、必然的に談志さんと客の距離も縮む。それが他の噺家さんにはない面白さを生み出す。こういう図式ではないかと思います。

たぶんこれが僕の引きずり込まれる”日陰者のオーラ”の正体でしょう。いや、まぁそんなことは関係なくただ面白ければいいのですが。

とにかく↓でも見ていただいて同じ気持ちを味わってもらえればうれしいです。
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